ご存じの方も多いかと思いますが、一部の心ない農家の無登録農薬の使用で
平成15年3月10日から新しい農薬取締法が施行されました。
こんな中で、ミラクルフルーツのようなマイナーな植物は使用できる農薬が少なくなってきました。
ミラクルフルーツ自体あまり病害虫が少ない植物であった事もあり
慣行の栽培方法になれている私にとって不安もありましたが、化学農薬の使用を止める決断をしました。
@ハウスのまわりを病中ネットで覆う
1o幅のネットでハウスのまわり被い巻いた。
これによりチ蛾等の飛来が少なくなり害虫の食害が抑えられる。
(天窓からは、少し飛来します)
Aニームオイルの散布
ニームオイルは農薬ではありませんが植物に散布すると
虫の食欲減退・脱皮阻害・産卵抑制等の効果があることが知られています。
ニームオイルは国際的な機関より有機栽培(無農薬栽培)への使用を認められています。
○コーデックス(国際食品規格)は、植物の害虫防除用資材として
○IFOAMは、植物病害虫防除用資材として、
○BCS
(欧州共同機構有機認証団体)は、有機農業病害虫防除用資材として
ニームオイルの有機栽培への使用を認めています。
B植物を健全に育てる
植物活性剤の散布
栽培環境を最適な状態で育てる
C最終・最強の防除方法
目で目視し手で捕殺する。
地味ではありますが最強の方法と自負しています。(根気がいます)
化学農薬を使用していませんなんて言っても栽培管理を常時見ているわけにはいかないので
信憑性が薄いですよね。
そこで、 栽培圃場の中で化学農薬を使用していては観察できない様子をお知らせします。
ある程度の害虫と益虫の共存がないと成り立たない栽培方式です。
その1天敵 | |
化学農薬を散布すると 害虫(農業を営む上で収益性を害する虫)を 駆除するのと同時にその天敵も殺してしまう 殺虫剤がほとんどです。 (最近では、環境問題に配慮して選択制の殺虫剤も) 化学農薬を使用しないで自然から出来た虫除け効果のある ものを散布していると、益虫(人間に対して)が増えて 害虫の増殖を抑えてくれます。 画像はアブラムシの天敵アブラバチです。 アブラバチは、アブラムシの体に卵を産み付け幼虫は アブラムシの体で成長しやがて羽化します。 画像の灰色の球形がアブラバチがアブラムシの体産卵し マミーに成った状態です。 |
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その2クモ | |
クモも化学農薬には弱い生物です。 化学農薬を止めた当初は、クモの巣を張るクモが多かったのですが、温室の周囲に防虫ネットを張ったため飛来害虫が少なくなったせいかあまりクモの巣は、少なくなりました。その代わり動きの速い小さいクモが多くなりました。 このクモは素早い動きで虫の近くに忍び寄り捕食します。 ただし、アブラムシは食欲の対象外のようです。 残念です。 |
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その3 ハチ | |
ハチが移住してきました。 彼らも農薬や薬剤に弱い昆虫です。 家庭用の殺虫剤でも死んでしまいます。 花の蜜を吸っているですが、受粉作業もしてくれていると良いのですが 少しずつ農薬の撒けない環境になりつつあります。 愛着が湧いてくるんですよ。 今は、お互いに共存共栄している感じです。 クモもハチも私達に対して敵対心がなくなってきています。 昔は、 訳もなく嫌っていたのに 勝手な生き物ですね人間て。 |
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